ゴムパッキンの劣化のためか、ポンプヘッドの装着の具合によっては圧が掛からなくなったり、ポンピング中にも「シューシュー」空気漏れしたり...注意して装着すると良い問題ではあるんですが、結構面倒です。また、このポンプヘッドの元来の問題点として、うまくヘッドを真っ直ぐに抜かないと 1 bar くらい空気圧が落ちてしまったりバルブ先を曲げてしまったりすることがあります。上の写真に写っている黄色い減圧ボタンも曲者で、ヘッドを抜く時に押してしまい勝ちな場所です。減圧なんてほとんど使わない機能なので、無いほうがまし。
純正ポンプヘッドだけ購入して交換と言う手もあるようですが、毎年交換するハメになるくらいなら、しっかりしたものにしようということで、定番のヒラメ(HIRAME)ポンプヘッドちゃんを購入しました。
まずは、ヒラメちゃんマニュアルを確認。しかし、このマニュアルはないよな...読む気にならんし、読んでも分からん。

縦型のほうが安いですが、横型のほうがホイールとの相性の範囲が広いらしいので、横型に。
以下、ヒラメポンプヘッドへの交換方法と使い方です。ヒラメちゃんをバラしてじっくりと観察。あちこちのサイトで、工芸品だとか素晴らしい精度だとか書かれていますが、私にはそうは思えません。機構的には結構無理矢理な感じもあるし、加工精度も決して高くはありません。ただし、その怪しい輝きと無駄なほどのズッシリ感がいたく所有欲を刺激することは認めます(笑)。
このまんま中の国の業者さんにホイと渡すと、プラスチックでもっとよく出来た機構、10分の1の価格、だけど寿命も5分の1 みたいなものすぐに作りそうだけど、なんでそういう商品無いんだろう?特許とかあるのかな?自作意欲が湧いてくる。

内部に金属粉が混入しているし、グリスもあまり塗られてないので、ウエスで清掃してメンテルーブを軽く塗布。レバーの動きが抜群に軽くなりました。買った時点でまずメンテが必要とは、さすがプロ仕様(笑)。
内部に金属粉が混入しているし、グリスもあまり塗られてないので、ウエスで清掃してメンテルーブを軽く塗布。レバーの動きが抜群に軽くなりました。買った時点でまずメンテが必要とは、さすがプロ仕様(笑)。
これがロック解除位置。この位置で保管しないと、ゴムパッキンが変形するらしい。(ただし、ゴムパッキンは\160程度で購入可能 = 消耗品の供給がある限りは一生物ってことですな)

これがロック位置。

HIRAME って書いてあるレトロでオチャメなリングを回すとバルブを咥え込むプレッシャーを調整出来るので、バルブに装着して確かめながら空気が漏れないポイントを見つけます。

しかし、ここで問題が。押し込んですぐにレバーを締めないと、締めるまでに大量のエアーが漏れてしまいます。JoeBlow のヘッドじゃ無かったことです。レバー少し締め付けながら押し込んでみたり色々試しましたが、完全にエアー漏れを防ぐことは出来ないようです。これだけが残念な点。エアー入れる前の状態なんて指でタイヤ押せば大体の空気圧は分かるので、パンク等の不具合の検知やタイヤ状態の管理は出来るという玄人さんはこれで問題無いんでしょうか ? 初心者の私はこれでは不安。
それより、これマネして自作品作ってみたい!!! でも一生物だからな...一度手に入れると自作する必要が無くなるので、自作記事が見当たらないんでしょうね。
締め付けリングをグリスアップしすぎたのか、ポンピングの度にリングが動いて安定しないので、ロックタイトLNR-243 を注入しました。いくらでも入りそうですが、あまり入れすぎると緩める時にハマりますので注意ください。
結果、リング調整に神経使う必要がなくなりバッチリです。ちなみにロックタイト LNR-243 はロードバイク本体の可動ネジも良い感じの硬度で固定出来るのでお勧めです。