こちらの記事に書いたような環境では、吹かれはほぼ問題にならないのですが、今後のことも考えて室内で役に立つレベルのウインドジャマー(風防)は用意しておきたいと思いました。
Youtube や web で「HDR-MV1 ウインドジャマー」等で検索すると一杯出てきますが、本当にこんな素材で大丈夫???な感じのものが多く、音質の劣化について定量的な測定が実施されていないのであまり参考になりません。計測ヲタクの私としてはとっても燃えたくなる状況で嬉しくなり(笑)、早速計測してみました。
こんな感じで三脚にマウントしてスピーカーから流したホワイトノイズを HDR-MV1 で拾って FFT 解析します。波形ジェネレータは WaveGene、スペクトラム解析は WaveSpectra を使用しました。本当は周波数スイープかけたほうが正確なのですが時間がかかるので、そこそこの特性までは分かるホワイトノイズでの簡易的な測定としました。
5khz くらいまでの特性はマイクと言うよりスピーカーや部屋の音響特性を色濃く受けていると思われますが、5khz 以上の特性はマイクの特性の違いと考えられます。特に 10khz 以上の伸びは HDR-MV1 は AT-822 を遥かに凌駕しています。S/N 比も HDR-MV1 は AT-822 に比べて段違いに良いので、我が家ではもう AT-822 を使用する意味は無くなってしまいそう。一点だけ AT-822 が HDR-MV1 に比べて良いと思うのはどんな状況でも「痛い音」にならないこと。和楽器の録音では重要な点です。
まずは Youtube で「100円で出来る...」とか喧伝されている、ダイソーのいす脚ソックスです。
1枚でも室内の静かな環境なら吹かれに対して十分効果があります。
HDR-MV1 の折角の 5khz 以上の高域特性の伸びがスポイルされることが分かります。
次は、赤が風防なし、青が いす脚ソックス2枚。
ここまでハイ落ちすると、聞いてもはっきり分かるレベルのはずです。一見すると「青のほうがよりフラットな特性に...」と思うかも知れませんが、スピーカーや環境の特性も大きく影響していますし、風防なしからどれだけハイ落ちしているかのほうが重要です。
また、使用しているうちにどんどん毛足が抜けていくので、マイクや機材に入り込まないか心配で、精神的にも良くありません。
ついでにダイソーで買ってきたモフモフしたフェザー帽子。

毛足が長いタイプのウインドジャマー(風防)に見た目や触った感触はかなり近いです。でも、画像に影響を与えないような加工は難しそう。

とりあえずこんな感じで全面的に覆って測定してみました。ちなみに吹かれ耐性は今回使った素材の中で最強です。多分屋外でも役に立つでしょう。

でも、特性はいす脚ソックス1枚と同じくらい高域が落ちます。赤が風防なし、青がフェザー帽子。

毛足が長いタイプのウインドジャマー(風防)に見た目や触った感触はかなり近いです。でも、画像に影響を与えないような加工は難しそう。
とりあえずこんな感じで全面的に覆って測定してみました。ちなみに吹かれ耐性は今回使った素材の中で最強です。多分屋外でも役に立つでしょう。
でも、特性はいす脚ソックス1枚と同じくらい高域が落ちます。赤が風防なし、青がフェザー帽子。
なんか軍艦鳥みたいで見た目悪いですね...でもこの状態では画像への映り込みはないです。
やっぱり餅は餅屋ですね。素人考えでダイソー品流用したりしないで、ちゃんとしたマイク用ウインドジャマー(風防)買って定量的に測定して結論を出しましょう。
ちなみに AT-822 の標準ウィンドスクリーンは、まだこちらから入手出来るようです。無くなる前に HDR-MV1 用の予備パーツとして買っとこうかな...