昨日は妻の主催する和楽器(琴、三味線)の教室の演奏会で、いつも通り記録係(写真、動画)を仰せつかりました。
なかなか世の中にはない情報なので記録機器を公開しておきます。
ただし、私はこの分野はズブの素人ですから信用してやってみて「これじゃ全然ダメだ」と怒らないでくださいね(笑)。
和楽器の録音機材に関しては、なかなかネットでは情報が見つかりません。テレビや Youtube でプロフェッショナルな動画を観察するとよく使われているマイクは SONY の C-38B のようです。ただし、各楽器それぞれ何種類ものオンマイクで収録し、さらに3点吊りのオフマイク等もミックスして... という感じでしょうから、とてもアマチュアが手を出せる機器ではありません。また、収録を目的とした演奏会でないとマイクのセッティングを曲毎に変えたりなんて出来ませんし、ステージ前にマイクを立てること自体が演奏会の雰囲気を壊すことになりかねません。
写真や動画についても和楽器の演奏会は非常に条件が厳しいです。和室から大ホールまで、大きさから照明条件からバラバラです。和室の場合はさらに時間帯によって明るさがかなり変わっていきます。
おまけに私一人で写真と動画両方なんてとても無理! 今回は動画は人にお願い出来たので大変助かりました。
また、収録した後の編集にも時間がかけられないのでいかに素早くメディアにしてしまうかも重要です。音声は PCM 録音機で収録して動画とマージというのも試みましたが、琴や三味線は音の立ち上がりが速く手の動きと少しでもズレているとすぐに分かります。フリーやアマチュア向けのソフトでなんとか出来るものではありませんでした。
ということで、動画と録音の両立はマイク端子のついているビデオやデジカメと外部マイクが最も廉価で手間が少ないというのが私の結論です。ただし、音楽の性質上、音量の自動調節なんてされるのはもってのほかでマイクの音量レベルをマニュアル設定できるものでないといけません。こんな条件にヒットするアマチュア向け機器はなかなか見つかりません。
最終的に見つけたのは Xacti HD-1000(中古)。現時点でも多分他にないのでは? (どなたかご存知なら是非教えて頂きたい)
ピントがイマイチとか、デジカメ動画の宿命で色彩や実質的な解像度は良くないとか、MPEG4 なんて...とか言い出すとキリがないので、音質優先ということで我慢我慢。
今回は和室なのでワイコン(ロワの0.45倍)を使用。
マイクはオーディオテクニカのAT822。これも生産終了品です。ノイズレベルは高いですが「痛い」音にならなくて良い。現行品だとAT9943あたりがよさそうな感じがします。WM-61A改造もやって見ましたが「痛く」て和楽器には合いませんでした。
観客席の隅っこに立てるしかないので...これでもかなり雰囲気壊してしかも邪魔です。この程度の距離なら比較的良い音でとれますが、ホールでは画角の関係からステージからかなり離すしかないのでボケボケの音になってしまいます(泣)。マイクケーブル延長すりゃ良いのでしょうが、私にはその技術がありません。
ヘッドフォンだけはプロ品質の MDR-Z1000。
オーサリングソフトは Xacti についてきた Ulead DVD MovieWriter 5 for SANYO です。お金出してもっと良いの買えば良いんでしようが、編集にはこだわりがないので、これで十分です。
2013.9.16 追記
ソニーから HDR-MV1 が発表され、このような用途の本命になりそうです。こちらの記事をご覧下さい。