ニスは和信の油性つや消しクリアと決めています。本当は塗る対象の特性によって使い分けるほうが良いんでしょうが、塗り直しのことを考えると入手性が良くて何時までも供給されそうなもの一種類に限定しないと個人利用の一生物対象だと続かないだろうと思うから。つや消しである理由は、つや消しは使い込まれた部分は長年を経てテカテカになって行くので見ていて嬉しいし塗り直しのタイミングもつかみやすいから。ちなみに私は自作品以外の塗り直しは技術もなく怖くて出来ません。
メーカーの情報では乾燥は20℃で3-4時間なんて書いてありますが、屋内やベランダでの塗装ではそんなのウソです。少なくとも 12時間くらいは乾かして安定させないとヤスリがけも二度塗りも悲惨な結果に終わります。気温が低い時はうすめ液で薄めないとうまく行きませんが、薄める量の肌感覚は持ってませんので、私は季節を限定してニス塗りすることにしています。一番良いのは秋。今(初夏)は気温は良いけど湿度が安定しないので本当は△。
キットとは言え自作家具はしっかり塗装すれば市販品に比べると遥かに長い期間持ちます。飴色になった美しいニスの表面をそぎ落として再塗装すると新品とも古品とも違う風格が現れる。
水性青色ステインとニスの組み合わせの背もたれの部分は長年の使用で色褪せたり、端がかすれて生地が出てきたり新品にはない良い感じです。もともとはパルサのような軽くて弱い素材だったのに、今や漆塗りに近い重厚感に変わってます。
これであと20年持ってくれるかな ??? 誰かが引き継いで 100 年持たしてくれると良いのだけれど。中学生の息子の足癖が悪くて緩みが出ている箇所は自分で直させて塗装も手伝わせました。引き継いでくれるかどうかは別として、多分二度と足癖発動しないでしょうから、教育上も良いだろうと思います。
