サンタさんキター!レーコンのスプロケット。ではでは、そいつの説明を。
シマノの11速11-30Tの普通のスプロケットは以下のようなギア構成になってます。
11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30
レーコンのスプロケットは
11-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30
シマノのスプロケットは数字だけを見ると低いギアほど差が大きくなるように見えても、約10%ずつの変化をキープしているので理に適ってます。
レーコンはあえて低いギアの差を少なくして高いギアの差を増やしてます(ロークロス)。ヒルクライムでは有利になりますが、平坦高速巡航でのギアのつながりは犠牲になります。さらにアルミの削り出しで極限まで軽さを追求し、重量はシマノの約半分。
メーカーは耐久性に太鼓判を押していますが、シマノより弱いことは確実でしょう。締め付けトルクはシマノの約半分の20Nm。確かに凄く華奢な感じなので トルクレンチがないと怖い。
僕が使っているトルクレンチについての記事はこちらを。
あと、ネットで検索しても情報が出てこない、こんな0.6mm(デジタルノギスの実測で0.5mm)のスペーサーが同梱されてました。
スペーサーなしで取り付けてみたらディレイラー調整が決まらず、ハブ側に入れてみたら決まるようになった。
調整が決まらないとか、変速性能最悪とか書かれているサイトもありますが、確かにシマノより調整はかなりシビアですが、うまく決まればそこまで酷くはありません。うまく行かない人はスペーサーを入れ忘れてるとかじゃないかな?
この記事読んでるとなんだか面倒そうに感じますよね。その通りです。私は毎週のロングライド&ヒルクライムで使う気には到底なりません。ヒルクライムレース特化の特殊戦闘機仕様です。
金色がデフォルト色ですが長期に渡って納期未定で、乗鞍色のレインボーは在庫があったのでそれにしました。毎年期間限定でこのような特殊色が販売されます。
少し実走してみた結果はディレイラー調整時と同じで、変速はシマノの「ヌルっ」とした感触ではなく「ガチャガチャ」。でもヒルクライムTTのタイムを阻害する感じはありません。あとは軽量化とロークロスがどれだけヒルクライムレースのタイムに貢献するかだけど、その結果は本気のヒルクライムを何度かこなしてからレポートします。
2023/5/5 追記
締め付けトルクを20Nmって書いてある嘘サイトがあって信じてしまっていたけど、ロックリングには 22 ft.lb って明記されていて、Nm に変換すると 約 30Nm。詳しくはこちらの記事を参照ください。