仕事でサンフランシスコに出張しましたので、そのあたりの自転車事情を書いておきます。
こちらの記事に書いたように輪行ボックスの自作までやったんですが、たかだか一週間の出張でチャリに乗れるかどうかすら分からないのに色々なリスクを冒してまでも輪行するのは馬鹿だと思いやりませんでした。
通勤ローディーやピストは東京と同じくらい見かけました。メットとグローブしてるのは半分くらいかな。手信号は左と右だけ、ストップとかスローダウンを示す人は皆無、ガチな感じの人ほどちゃんと手信号出してくれるのは日本と同じ。
市街地中心部に駐輪してるロードはほぼ 100% U字2個でホイールとフレームを地球ロック。
市街地は東京以上に路駐が多く、自転車レーンもいい加減で走り辛い。
右のトラックなんて反対方向向いてますよ、分かります ? あり得ないです。
ホテルで駐輪について聞いたら、部屋置きはダメだけど、フロント前の目が届く場所に置いて良いって。
こんな綺麗な場所に置いて本当にええんかいな。すごく良心的。やっぱり輪行すれば良かったかとちょっと後悔。
でもって見つけたのは実質的にタダ!!!のレンタルサイクル。
レートとしては他のお店に比べて安くはないんですよ。
ただし、借りた料金と同額のバウチャーがついてきてこちらのお店で品物に出来る。どうせボッタくりのお店なんでしょと疑ってかかりましたが、日本にあれば最大級の売り場面積と品揃えがある良心的なお店。
FISH & bike ? 釣りとチャリ的な新しいカテゴリーかと思ったら、単にスーパーをリノベしたので表示を残しただけとのこと。隣には MEAT コーナー、笑える。
なんとパールイズミのウエアが大量に半額になっている。
人気ないのかな ? ともかくこれだけでもチャリ借りるお値打ちは十分にあるって感じ。
そんなにプライベートでチャリで走れる時間は無さそうだけど、一日$50も駐車料金をとられるよりずっと良いってことでレンタカーは即刻返してチャリに乗れそうな日だけ借りることにしました。
ロードは$500のデポジットがいるのが嫌だしフニャフニャスニーカーとフラペじゃガチな走りなんて無理。
なのでクロスバイクに決定。初日が$40、2日目以降が$34。
ヘルメットもタダで貸してくれる。
こんなこともあろうかと捨てるつもりのボログローブとウィンドブレーカーは持っていったのですが、めっちゃ役に立った。ロードにするならシューズも持っていくべきだった。SPD-SL のペダルも貸してくれるって言ってたし。
初めてクロス乗ったので身体の使い方が分からず最初四苦八苦したけど、慣れたら激坂も十分こなせてお手軽なサイクリングも出来て良いチャリだと実感。
ただし、整備不良車が多く借りる前にじっくりチェックが必要。
かなりチェックしたんだけどこいつは見逃した。なんとか騙し騙し調整しながら走れたけど。
ブレーキは全車が日本と左右逆。これは無理かもと思ったけど案外すぐに慣れた。
ヤバかったのは右側走行。僕は車の右側走行は慣れてるんだけど自転車は別みたい。特に狭い道のダウンヒルで左右を間違ってしまい対向車が現れて身が凍る思いは何度か。咄嗟の時の右への回避行動も身体に染み込むのはかなり時間がかかりそう。車と違って運転席の左右の違いってのがないので無意識にスイッチするのが出来ないのかも。
フッシャーマンズワーフからゴールデンゲートブリッジ経由でサウサリートまで走ってみた。自転車レーンがそこそこ整備されてるけど、歩きの観光客・チャリの観光客・ガチローディー・ランナーがごちゃ混ぜでカオス状態。これは絶対事故るよって思ったらやっぱり事故ってた。
もちろん、霧の都っていうだけあって景色は素晴らしいですよ。
ゴールデンゲートブリッジ北詰〜サウサリートは定峰と似た感じの勾配でガチクライマーが何度も登り返してるのを見たけどよくもまぁこんな観光客チャリいっぱいのところでやるよなって感じ。多分他にトレーニングに適した場所がないからかな ?
サウサリートの高級住宅街に入り込んで見たけど、素晴らしい?激坂の連続。今回一番走りごたえがあった。
ここなんて20%は超えているはずだけど、日本と違ってこんな激坂もアスファルトなんでグリップしなくて怖い。
ツインピークス。
標高も坂も大したことないけど、やたら寒くて風が強いので高山気分。でもそれだけ。
サンフランシスコ市街も坂には困らないほど坂ばっかなんだけど、ストップアンドゴーがやたら多くて車の路駐は日本以上、激坂は山程あるけど短いので坂バカさんが喜ぶ感じじゃない。
結論としては、カリフォルニアでサイクリング楽しみたいならプライベートで輪行して車載でナパとかモントレーとかタホみたいな自然豊かな郊外に直行が良いよねって感じです。