お知り合いに 骨伝導ワイヤレスヘッドフォン CODEO(コデオ) を貸して頂けたのでレビューです。
自転車でのヘッドフォン使用の可否は県によって解釈が違うようです。埼玉県警察の解釈についてはこちらのサイトに詳しく記述されています。
要はヘッドフォンのタイプや両耳・片耳に関わらず、気を取られたり周囲の音が聞こえなくなるとダメなわけです。
検問や事故った時のリスクが高くなるのは確実なので、出来ればヘッドフォンなんて使わないほうが良いですね。
でもね、山までの自走区間が長い僕はラジオを聞きたくなるんです。今までは Bluetooth イヤフォンの LBT-HPS03PC を使ってきました。
これ、左耳だけにつけてる限りは、ラジオ聞きながらでも追い上げてくる車両の雰囲気も問題なく察知出来るし、危険は感じません。有線と違って目立たないし、他のサイクリストにイヤな感じを与えることもないだろうと思います。音質はあまり良くないですが、ラジオしか聞かない僕には十分。
でもやっぱり片耳だけだとしてもイヤフォンつけること自体にちょっと後ろめたさがあるわけですよ。骨伝導ヘッドフォンなら「最大限考慮してます」感があって僕的には許容範囲だと思います。
では本題の CODEO(コデオ) のレビューです。
ローディー的感覚だと、見た目結構ごつくて重いです。カタログ値で70g。
実際装着してみると体への負担は大きくないです。
全部の重量をこめかみで支えることになるので、こめかみが痺れたり痛くなったりしないか心配でしたが、私は3時間くらい走っても大丈夫でした。上の写真の青丸部分でスピーカ部分の角度を調整してうまくこめかみあたりに密着することがポイントのよう。赤丸部分をうまく体から浮くようにすることもポイントです。IPX4 (防沫) 仕様なので汗ダラダラに晒すと良くなさそう。下の写真の赤丸は充電用の USB ポートですが、上の写真の赤丸部分の下側についているので、蓋を閉め忘れたりするとすぐに汗が入ってしまいそうです。
背中ポケット真ん中に入れてみました。
ギリギリのサイズです。汗や雨を考慮すると実際には耐候性のある袋に入れないといけないでしょうし、走行中の出し入れは無理ですね。
音質的には... 骨伝導タイプって初めてなので、他の製品もこうなのか知りませんが、骨で音を伝導しているって言うより耳のそばに小さなスピーカーがあるって感じです。なので結構盛大に音漏れしますしインドアで使えるものじゃありません。
装着している場所によってかなり周波数特性が違う感じがあります。低音が伝わりにくいからなのか、かなり低音がブーストしてあって音量を上げるとこめかみマッサージャー状態で気持ち悪いです。僕の感覚だと音楽を楽しめるレベルの音質じゃないので、もっと中音重視のカマボコ特性にしてしまった方が良いと思います。
Bluetooth イヤフォンとの比較ですが、周りの音の聞こえやすさについては正直違いはありません。CODEO も音量を上げると周りの音は聞こえ辛くなります。風音の影響は確かに少ないですが、カナル型のイヤフォンに比べると大きな差はない。音質についてもラジオしか聞かない僕にとっては大きな差はないです。音楽聞くならカナル型イヤフォンに軍配が上がるでしょう。
操作性の面では、ボタン類は押しやすく走行中に操作しても間違いにくい位置にありますが、上の写真の上下ボタンが短く押すと選曲、長押しで音量というのは「逆じゃね?」と思いました。事実、何度も間違って別のラジオ局に飛んでワラワラ...
総評としては、悪くないです。思っていたより違和感少ないですし、ラジオに限れば十分な性能を発揮してくれます。音楽は音質的にダメです。マイクもついているようですが、走りながら電話って気が散るため僕は一切やらないので評価してません。
一番難点だと思ったのコスパと汗の影響がいかほどかですね。借り物だということもあって汗ダラダラ状態では使いませんでしたので分かりませんが、自腹で買ったものだとしてもお値段を考えると貧乏性の僕には汗ダラダラとかゲリラ雨ではこいつは使いません。
結論としては私は当面は Bluetooth イヤフォン使い続けるつもりです。
ただし、骨伝導ヘッドフォンはこれからますます良くなっていくであろう感触は感じましたし、現時点でもこちらのほうが良いと言う方もいるだろうと思います。