こちらの記事で IRC Formula Pro TUBELESS RBCC 25C に交換したことを書きましたが、チューブレスタイヤの組付け方法のコツをやっと習得出来たようなので報告します。
1. タイヤのはめ方
web で検索すると、「n時間かかっても無理だった」とか「手の平の皮擦りむけた」とか恐怖体験がいっぱい出てきて呆然としますが、時間や力勝負ではなくコツです。何度か経験してコツを掴むとそれほど力入れなくても嵌めることが出来るようになります。コツをまとめると以下の3点です。
- ビードを確実にホイールの溝に落とし込むこと
はめようとしている側のビードがホイールの溝に全周に渡って落ちていることがポイントです。 - バルブ付近を最後にはめること
バルブ付近は溝に深く落とし込めないので、最後です。 - タイヤレバーを効率的にビードを伸ばせる場所に差し込んで少しずつビードを伸ばしながらやること
クリンチャーと基本は変わりません。クリンチャーは多少いい加減に力任せでやっても出来ますが、チューブレスは基本に忠実にキチンとやらないと出来ないだけ。IRC のこちらのページの説明が一番正確と思いますが、これではタイヤレバーの使い方のコツは分からないです。っと言っても私も言葉では上手く説明出来ません。とにかく、力や時間ではなく、経験とコツです。
最終的には走行中のパンクでも IRC のチューブレス専用タイヤレバー2本とチューブを携行すれば、クリンチャーと遜色ない時間でチューブ入れて走行出来る自信がつきました。
ちなみに WH-6800 の場合、こちらの記事で書いた SOYO EX-WING ( HUTCHINSON FUSION 3 ) より IRC のほうが嵌めやすかったです。
また、冬場はタイヤが固くなって苦戦しますので、初めての方はまずは夏場にトライすることをお勧めします。
2 .ビード上げの方法
ビード上げのコツは以下の5点です。
- パルブ両側に確実にビードを落とし込むこと
これさえ出来てれば普通のエアポンプで普通にポンピングすれば楽々とビードは上がります。勢い良くエアを入れる必要は全くありません。うまく上がらない場合は、まずはバルブ付近のビードの状態を確認して下さい。 - 石鹸水
論理的に考えてそんなもの有用じゃないだろとちょっとバカにして量を怠ったことが敗因でした。石鹸水が少ないと、ビードがちゃんと上がらずタイヤサイドからエア漏れします。十分すぎるほどビードとリムに歯ブラシで石鹸水を塗布してからビード上げするとうまく行きました。IRC の説明ではビードとリムの隙間から空気漏れするように書いてありますが、私の場合は一度もビードからは漏れずタイヤのサイド(特に文字の部分)から以下の写真のような感じで漏れました。
初めてビード上げした後や日常のエア点検で多大なエア漏れが発見された場合は水につけて漏出箇所をチェックし、エアを一旦抜いてビードを落とし、石鹸水を全周に塗布し、再度ビード上げを行う必要があります。(これ面倒!!)
漏れの理屈についてはこちらのページが参考になります。
ちなみに走行中のパンクはチューブ入れて対策するので石鹸水はいらないので石鹸水の携行は必要ありません(まだパンクしてないので多分)。 - ビードが上がる時の乾いた音
重い音がした時はビードがちゃんと上がってません。4 bar 付近で「パキンパキン」と複数回の乾いた音が鳴れば大丈夫。 - タイヤのヒゲがビードとリムの間に挟まらないこと
SOYO や HUTCHINSON では問題なく、IRC だけの問題と思います。以下の写真はヒゲを切断した後ですが、赤丸の部分のようにリムに近接した場所にヒゲがあり、新品タイヤはヒゲがビードとリムの間に挟まってエア漏れの原因となります。ヒゲを丹念に短く切断する必要があります。 - ちょっとしたエア漏れで右往左往しないこと
こちらの記事が反面教師です。こんなことでタイヤの品質やパンクを疑ってはいけません。クリンチャーに比べると色々な要因でスローなエア漏れをするものなので、「一日1barくらいはどんとこい! 来週末ビード上げ直しすりゃいいや」くらいの気持ちでやりましょう。
ふぅ、チューブレスってなんて色々なコツが必要なタイヤなんだろ。でも、何とか運用に乗せる自信はつきました。
実走行レビューはもうちょっと走ってからレポートしますが、こんだけ苦労しても良いほど信頼性と乗り心地は良い感触。乞うご期待。
石鹸水なんて!と思って全く使わずにタイヤをはめて、スローパンクっぽい状態です。
チョット研究して再挑戦してみます。ありがとうございました(^ ^)
そうなんですよ、石鹸水なんて!って普通思うんですが重要なんです。
私の最近の研究結果(?)では、中性洗剤でも同様の結果が得られて、水に溶く作業が石鹸より楽という結果が得られてます。