ホイールがチューブレス対応のシマノWH-6800なもんで、一度はチューブレスタイヤを履いてみたいと思ってました。
でも正直チューブレスタイヤにするモチベーションってなかなか湧きませんでした。
- そもそもクリンチャータイヤで何も困ってない。
- 重量的にはクリンチャーと比べてあまりメリットはない。
- チューブレスはパンクしにくいとか聞くけど、GP-4000S を履いてからは一度もパンクしてないから興味ない。
- 値段が高い。
- 硬くて嵌めるのが大変とか聞いて怖い。
- パンクした時のためチューブ持って走れば良いと聞くけど、それじゃチューブレスじゃないような…
6000km 走ったコンチネンタル GP-4000S が割れてきてそろそろヤバイぞという感じになり、
丁度良いタイミングでチューブレスタイヤのバーゲン品(SOYO EX-WING) を見つけたのですかさず購入。amazon 価格の6割くらいだったんで良い買い物だったと思う。これくらいなら試しに買っても良いと思った。まずは価格がモチベーション。
HUTCHINSONの表記もあり、完全なOEMですね。MADE IN FRANCEなんで安心出来そう。
IRC のチューブレス専用タイヤレバーも同時に購入。
クリンチャーですら素手じゃ無理なほど私は握力無いので、鼻っから素手で嵌められるとは考えちゃいません。
まずは重量を実測。
312g か... 今履いている GP4000SとシュワルベExta Light はカタログスペックで合計270g。1割以上増えるとなるとさすがにヘコむ。クリンチャーより全体的にゴムゴムした感じ。例えは悪いがママチャリタイヤに近い。その代わり触った感じの剛性感は高い。
さてさて、作業開始。
まずは WH-6800 についてきたチューブレス用のバルブをストックから取り出してホイールに挿入(最悪無くしててもパーツ発注出来るようですが)。
上の写真には写ってませんが、後輪だけリムとバルブのネジの間に入っているスペーサはチューブレスでも使います。
あとは、IRCタイヤレバーと石鹸水を用意してっと。
結果、2時間ほど必死で格闘しましたが、嵌らず。
バルブ付近を最後に嵌めるとかビードをリムの中央の溝に落とし込むとか、やり方自体はクリンチャーの鉄則と大差ありません。とにかくビードが固くて伸びずきついだけ。
しょうがないんでタイヤ買ったお店に駆け込みました。どうもシマノとSOYOの組み合わせは嵌めにくいほうみたいですね。整備士の方をもってしてもなかなか嵌らないので、お店にあったNOVATECのホイールに試しに嵌めてみられたのですが、素手でいけてました。カンパはシマノより嵌らないらしい。想像を絶します。
私も微力ながらお手伝いして1時間近くかけてやっと嵌りました。
最後の20cmが難関なんです。赤丸の部分にタイヤレバーが入るようになれば嵌まるんですが、それまでは黄丸あたりにタイヤレバーを入れたり赤丸部分を素手で押し上げたり苦労してビードを伸ばすしかない。力と忍耐で少しづつやるしかないとよく分かりました。
一回嵌めると若干は緩くなるそうですが、パンクした時が恐怖です...
その他、チューブレスタイヤのはめ方についてはもっと詳しいサイトが多くありますので詳細は割愛します。特にIRCのページが最も信頼出来るかも。以下、それらのサイトを見ても私が把握出来なかったことだけ書いときますね。
- 石鹸水はビードが嵌まりやすくするものではなく、ビード上げ(リムとの密着)をしやすくするためのもの。密着度の向上と空気漏れ箇所のチェックが効率化出来る。
- 石鹸水はタイヤを嵌める前にリム中央溝に溜まるように塗布して、タイヤを嵌めてからさらにビードに塗布。結構ジャバジャバ霧吹き等でかけて良い。
- 石鹸水がリムのブレーキシューが当たる部分に残ると、乾いてもブレーキング性能を著しく落とすので清掃必須。
- タイヤを何度か折りたたんで上に座って体重をかけるとビード部分の形状がよくなり、ビード上げしやすくなる。(と整備士の方に教えて頂いたが、自分の中ではまだ理屈として理解出来てません)
- 冬は暖かいところでやる !!! タイヤが柔らかくなり作業性が向上します。
- 初回ビード上げ後は、最大許容空気圧まで入れて一日経ってから空気抜けをチェックして再度最大許容空気圧まで充填する。その後は一日で 0.2bar くらい抜けるのは当たり前。
- こんなもの、チューブレス経験が無い方が通販で買って誰も手伝ってくれなかったら挫折する可能性大。経験ない方は面倒見てくれるお店か、経験豊富な方のお手伝いを確保してから購入したほうが良い。
で、肝心の走行結果ですが...
- まだ 10km くらいしか走ってないんですが、一旦巡航速度に載せてからの走行抵抗の少なさははっきりと体感出来ます。ロードバイクに初めて乗った時の「こいつ踏まなくてもどこまで進むんじゃい」の感覚が再来。多分、このあたりのフィーリングをクリンチャーと比べて評価出来るかどうかが分かれ目なのかも。
- 重いので踏み出しはちょっとばかし辛いかな。ヒルクライムは辛いかも。
- 荒れた路面ではミシュランPRO4 のように「タイヤの柔軟性で受け止めてます」という感じとは全く別の「ゴムゴムした弾くような感じ」で振動を吸収してくれる。PRO4と同じくらい体への負担が少なく、荒れた路面では固さが目立つGP4000Sより良い感じ。ここも、人によって評価が分かれるポイントかもです。
- もうちょっと長距離やヒルクライムを走ってから詳細をリポートしたいと思います。
- パンクだけは絶対レポートしたくないですね(笑)
こちらの記事で走行後の再レビューをアップしました。
2015.5.11 追記
1,500km でお亡くなりになりました。詳しくはこちらの記事を参照下さい。
2015.5.24 追記
チューブレスタイヤの組付け方法のコツについてはこちらの記事で総括していますので、そちらをご覧下さい。
巡航速度3Kmアップするなら、試してみるかな。。。なんて。
WH6800/6700ユーザーならば、一度はチューブレスを考えるもの。やっぱし、その性能が決め手ですかね。これからの評価をお楽しみにしています。
チューブレス微妙です。一度履くとクリンチャーには戻れないっていう人もいるらしいですが…私にはまだ分かりません。