2014年06月29日

Wahoo Fitness RFLKT+ のレビュー

私は今や国内販売が停止してしまった幻のANT+サイコン、WBC-300+ を使い続けているわけですが、iphone5 サイコンアプリとのANT+相互運用には結構無理があり、最近は iphone5 は殆どサイコンとしては使ってませんでした。
Bluetooth Low Energy (BTLE)  は ANT+と違い iphone5 との相互運用性もバッチリなので、今後サイコンの無線センサーは BTLE が主流となるだろうなと思います。でも、既に ANT+ の 心拍・ケーデンス・スピードセンサーとサイコンを保有している私は、BTLEにするためにはセンサーからサイコンから全部買い直しで \20,000 以上って思うと、なんとか ANT+ センサーを温存したまま iphone5 とサイコンの相互運用性を確保したくなるわけです。

そんな私にピッタリと思われるデバイス、Wafoo Fitness RFLKT+ が amazon 国内サイトにも登場していたので人柱覚悟でポチッしました。


RFLKT+ は単体で使っても何の役にも立ちません。iphone のサイコンアプリと Bluetooth 通信してセンサーとのインターフェースとサイコンアプリのユーザーインターフェイスを実現する、iphone 必須のコンパクトサイコンです。(android 対応も計画中?)
私の場合は RFLKT+ が ANT+ センサーと iphone5 の Bluetooth 通信を仲介してくれるので iphone5 (4S以降って言ったほうが正確ですね) で ANT+ が使えるようになることが利点。でも、データの流れは センサー -> (ANT+) -> RFLKT+ -> (Bluetooth) -> iphone -> (Bluetooth) -> RFLKT+ 、本当に動くのこんなの ? ってくらい複雑です。

もちろん、センサーが Bluetooth(BLTE) の場合も iphone サイコンアプリのユーザーインターフェースとして RFLKT+ を使用することにより、iphone をスリープモードのまま背中のポッケ等に放り込んで iphone のバッテリを節約することが出来るという利点があります。 

ただしデメリットもいくつかありそうです。まず、iphone 死ぬとただの箱です。iphone がスリープモードでも動くらしいですが、その状態でどんだけ iphone のバッテリー消費するの?とか。仕組みが複雑なだけにトラブルも多そう。


まずは Cyclemeter GPS の導入

iPhone のサイコンアプリは Runtastic Road Bike Pro を愛用してきたのですが、RFLKT+ に対応していないので泣く泣く乗り換えることに...
ネット上の評価では RFLKT+ との相性は Cyclemeter GPS が良さそうなので、まずは Cyclemeter GPS の導入から...
screen568x568.jpeg
ユーザーインターフェースとかトラッキングマップとかは Runtastic のほうが洗練されていて使い勝手も良いのですが、Cyclemeter GPS も機能的に足りないところは無さそう。
設定項目とかカスタマイズ要素はRuntastic より豊富ですが、反面、好みの状態まで仕上げるのが大変です。

あっこれ良い機能ですね。GPS で測定した距離と回転数から自動的に車輪の円周を計算するらしい。
IMG_3621.PNG
でも走る度に値変わったりしたらどうしよう... 俺ドリフトしてんのか ?! とか (笑)

Cyclemeter GPS 自体のレビューは豊富な情報がネットにあるので、この後は RFLKT+ に絞って書いていきますね。


RFLKT+ の設定

Cyclemeter GPS を起動して Bluetooth デバイスの追加で RFLKT+ を選んで RFLKT+ を立ち上げると以下のような画面になって何も考えずにペアリング出来ました。
IMG_3629.JPGIMG_3630.PNG
ANT+ センサーの追加も普通に ANT+ デバイスとして追加すると RFLKT+経由で繋がります。なんか不思議。


RFLKT+ の画面の設定

次は、RFLKT+ の画面の設定に突入です。.....これ、Cyclemeter GPS のユーザーインターフェースの設定より遥かに作った人の気合が入ってます。画面上の値の並びのみならず、フォントサイズからアイコン・キャプション・サブキャプションの表示・非表示まで設定出来て仰天です。でも、サブキャプションって言われて何のことか分かる人は一般的にはいないような... ちなみにこの子ちゃん限定でサブキャプションの意味は単位の表示のことです。

多くのデータを一画面に詰め込むことだけを考えて設定した結果...
IMG_3615.JPG
12個までいけました。アイコンもキャプションも一切なし。並び順は覚えときゃ良い、忘れても数字みりゃ大体何か分かるに違いない(笑)。

以下、私のRFLKT+ の画面設定です(一部)。ご参考にどうぞ。

IMG_3623.PNGIMG_3624.PNGIMG_3626.PNGIMG_3627.PNG

買う前は iphone で ANT+ 使えるから... ということしか頭に無かったですが、コンパクトサイコンの画面をこれだけカスタマイズ出来るものは他には無いんじゃないかな ? この点は大きなアドバンテージだと思います。


DEFY3 に搭載

DHバーつけてるとステムの上しか選択肢なくなるんですよね。もっと前に出さないと見づらくって好きじゃないんですが。
IMG_3602.JPG


WBC-300+ との比較

IMG_3616.JPG
室内で撮ったので、右の WBC-300+ のほうがコントラストが強くて見やすく感じますが、室外だと RFLKT+ も十分コントラストが強いです。でもどっちが見やすいかと言われたら WBC-300+ かな。RFLKT+ はフォントの字体が悪くて損してるように思う。

IMG_3619.JPG
バックライトは、暗すぎてほとんど使い物にならない WBC-300+(右) に比べると十分実用的な明るさです。
尚、バックライトの明るさや点灯時間も Cyclemeter GPS で設定出来ます。


走行結果

まず気付いたことは、RFLKT+ を自転車につけたまま iphone を持って自転車を離れて RFLKT+ との接続が切れると Cyclemeter GPS 上の全デバイスを削除してペアリングをやりなおさないとならなくなること。これ、致命的です。またも地雷踏んだかと泣きたくなりましたが、RFLKT+ のファームウェアを 1.2.0/b から 1.2.1.a にバージョンアップしたら自動的に再接続してくれるようになり一安心。あと、一度走行中に Cyclemeter GPS がお亡くなりになりましたが、これもファーム上げる前だったのでそのせいかも知れません。

この土日は雨続きだったので 3 時間くらいしか乗れてませんが、iphone のバッテリ消費は 1 時間に 10% 程度のようです。Bluetooth, GPS, wifi 等全部 ON のままスリープという条件なので、wifi 殺したりとかすればもっと減ると思います。これなら使い物になりそう。

データの精度ですが、以下 WBC-300+ との比較です。

  WBC-300+ RFLKT+
平均心拍 115 118
平均ケイデンス 81 60
平均速度 21.0 21.1
最大心拍 152 152
最大ケイデンス 111 110
最大速度 37.2 36.8
走行距離 22.92 22.69
カロリー 563.07 598.00
移動時間 01:05:17 01:04:27


WBC-300+ 自体がかなり精度的に怪しいので比較しても意味ないかも知れませんが、平均ケイデンスの差が気になります。81 のほうが実感としては正しい。


走行後

Cyclemeter GPS でトラッキングマップが表示されない !!! って大騒ぎ(私一人だけですけどね)になりました。トラッキング出来ないと GPS なしのコンパクトサイコンのほうが良いわけですから。Cyclemeter GPS アンインスト・インストしたり色々ハマって分かった原因はコイツ。
IMG_3622.PNG
インドアが ON になっていると GPS トラッキングしないのね...



総評

とりあえず運用出来そうな感じには持っていけましたが、既にスマホのサイコンアプリをそれなりに使いこなしているような方が人柱覚悟でトライするつもりじゃないとお勧めしませんねコレ、かな ? 色々複雑すぎます。
本当に長期間使い物に出来るかは私も現時点では正直自信がありません。もっと使い込んでから再度レポートしますです。



2014.7.20 追記
ステム上だと見づらいので、付属のアームのついたアダプタでマウントしてみました。
image.jpg
このアダプタ、いかにも安物のプラスティック製で剛性が足りず気に入りません。

ガーミンコネクタのマウント用の MR.CONTROL ADP-GM1 を試して見ました。

良い感じです。
image.jpgimage.jpg
デフォルトの組み付け方法だと結構低い位置になってしまうので、逆付けしてマウント位置を上げてる方もいるようですが、老眼入ってるオヤジにはデフォのほうが合ってました。

2015.1.31 追記
その後、ANT+ センサと RFLKT+ の間や Cyclemeter GPS と RFLKT+ の間のリンクが切れた後にセンサが見えなくなる現象が頻発。Cyclemeter GPS を殺してから RFLKT+ を再起動すると必ず繋がるという回避策は分かったものの、あまり使い物にならないので、安定性の高い Wafoo Fitness に乗り換えました。詳細はこちらの記事を参照下さい。

2015.3.10
結局 RFLKT+ はあまりに不安定で Garmin 500J に乗り換えました。Garmin 500J のレビューはこちらの記事を参照して下さい。
この記事へのコメント
iPhoneが無いとRFLKTはただの箱だし、RFLKTが無いとiPhoneはセンサーを捉える事が出来ないし…って、随分複雑な関係ですね。(^^;;

12種類のデータをシンプルに表示出来るのは良いですね。
私好みです!
iPhoneのバッテリ消費が10% と言うところも良いなぁ。
(でも買いませんが)
モッパーさんの今後のレポを期待してます。
Posted by イガイガ at 2014年06月30日 19:43
イガイガさん
折角ANT+センサー持ってるのでiphoneと組み合わせて使いたいという方にはお勧めしますが、イガイガさんのようにBLTEセンサー持ってる方にとってRFLKTは確かに微妙だと思います。私がもしBLTEセンサー持っていたらPanocomputer のような単体で動作するサイコンを選んだろうと思います。
Posted by モッパー at 2014年06月30日 20:18
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/100299584
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
にほんブログ村 自転車ブログ 中年サイクリストへ
にほんブログ村
↑ ブログランキングに参加してます。ポチッしてもらえるとうれしい。